公開日:7月6日 更新日:7月6日
スペックはいいのに、と言われる人が、なぜ最後に選ばれないのか?
「見た目も悪くない」
「年収も平均以上」
「職業も安定している」
「性格も真面目そう」
そう、“スペックはいい”のになぜか婚活が進まない。
お見合いまではいくけど、仮交際で終了。
仮交際まではいくけど、本交際に進まない。
本交際まではいっても、なぜか成婚には至らない。
そして残るのはこのフレーズ:
「いい人なんだけど、決め手に欠けるんですよね…」
…結局、それってどういうこと?
今回はそんな“スペックはいいのに最後に選ばれない人”の共通点を読み解いていきます。

「スペック」だけでは、“物語”が生まれない
まず、スペックというのは言ってみれば「履歴書」のようなもの。
学歴、職歴、資格、年収…全て数値や項目で語れる情報です。
でも、結婚は“共同生活の物語”です。
人は結婚相手を「この人とこれからどんな物語が生まれるか」で選ぶのです。
つまり、“条件の良さ”ではなく、“感情の動き”で判断される瞬間が必ず来る。
スペックは「最初の入口」。
でも、そこから先に進むには「この人と一緒にいると楽しそう」「素の自分でいられそう」といった感覚的な納得が必要になります。
意外かもしれませんが、完璧な人ほど「距離感」が出やすいです。
・何を聞いても模範解答
・自分の弱みや失敗を見せない
・マナーも身なりもパーフェクト
…すごい。すごいけど、疲れる。
「この人といたら、緊張してしまいそう」
「弱いところを見せたら、引かれそう」
そう思わせてしまうと、“一緒に生活する未来”が見えません。
婚活で選ばれる人は、意外と「隙のある人」「ちょっと抜けてる人」だったりするのです。

「スペック=中身の保証」だと思っていると危ない
「これだけ条件が揃ってるんだから、そろそろ誰かに選ばれてもいいはず」
その気持ち、よくわかります。
でも、結婚はスペックのチェックボックスを埋める作業ではありません。
実際の婚活現場でよく見かけるのが…
・無意識に“評価される側”として振舞っている
・お見合いで会話が“自分プレゼン”になっている
・「で、あなたはどうなんですか?」がない
…こうなると、相手から見ると「すごいけど、一方的な人」に映ってしまいます。
選ばれる人は“アピール”ではなく“関係性”を育てようとしている人。
つまり、「見せるスペック」より「育てる対話」ができる人です。
スペックがいい人の中には学生時代からモテていた、周囲に一目置かれていた、というタイプも多くいます。
でも結婚相談所では、年齢も性格も価値観もバラバラな人が真剣に活動している場所。
過去の“自分基準”が通用しないこともあるのです。
そこで必要なのは「なぜ選ばれなかったんだろう?」ではなく、「なぜこの人に心が動かなかったんだろう?」と、自分にも問いを向けられる視点。
“選ばれ待ち”ではなく、“心の対話ができる人”へ。
それが、スペックを超えて選ばれる人の共通点です。

「条件が揃っているのに選ばれない」人が変えるべきは、“武器”ではなく“伝え方”
スペックは武器になります。
でも、それはあくまで“第一印象を通過するためのパス”です。
その先で必要なのは、
・「この人と話すと自然体でいられるな」
・「なんか一緒にいるとあったかい気持ちになるな」
・「この人となら、ちょっとやそっとのことも乗り越えられそうだな」
そんな“人としての空気感”。
つまり、婚活のゴールはスペックの優劣じゃなく、感情のフィット感なのです。
「スペックがいいのに…」と言われ続けてきたら、それはあなたの魅力が足りないのではなく、その魅力が“人間味”として届いていないだけかもしれません。
婚活は、「条件を揃えるゲーム」から「関係を育てる旅」へと変わっていきます。
その旅の中で“完璧じゃない部分”こそが人の心を動かす鍵になるのです。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。