公開日:7月9日 更新日:7月9日
交際終了の理由によくある“違和感”って結局どういうこと?
仮交際中、突然やってくるお別れのメッセージ。
「〇〇さんは素敵な方だと思うのですが、今回はご縁を感じられず、交際終了とさせていただきます」
理由を尋ねると、カウンセラーからこう返ってくることがあります。
「お相手が“違和感があった”とのことでした」
違和感?
それって何?どこが?どのタイミングで?
はっきり言って、一番モヤモヤする理由ランキング殿堂入りですよね。
でもこの「違和感」、実は婚活においてとてもリアルで、しかも“気づける人”と“気づけない人”で交際の進み方が大きく変わります。
今日はこの正体不明の「違和感」を言語化してみましょう。

この記事の目次
「違和感」とは、“言葉にならないズレ”のこと
「違和感あります」って便利な言葉ですよね。
相手を傷つけずに終わらせることができる。
でもその実態は?
▶ 会話のテンポが合わない
▶ なんか常に気を遣ってしまう
▶ 言ってることと雰囲気が噛み合ってない
▶ 話がかみ合ってるのに、なぜか“ワクワクしない”
つまり、“説明はできないけど感じ取ってしまったズレ”のこと。
このズレをそのまま放っておくと、「ときめかない」→「無理に続けたくない」→「交際終了」という流れになるのです。

違和感が発生しやすい“3つの瞬間”
その1:共感し合ってるはずなのに、なぜか“感情が乗らない”
例えば…
「旅行、私も好きです!」
「本読まれるんですね~私もです」
内容は合ってる。なのに会話が平坦。
これは、言葉の表面だけ合っていて心が交差していない状態です。
共通点があっても、「テンションの共鳴」がないと違和感になります。
その2:「丁寧すぎて“自分”が見えない」
清潔感、敬語、気づかいは完璧。
だけど、終始“仮面をかぶった自分”しか見えないと相手はこう思います。
「この人、いい人だけど、どこまでが本音かわからない…」
実は“違和感”は「情報不足」からも生まれるのです。
つまり、悪印象ではなく“正体不明で怖い”という違和感。
その3:「“自然体”って言ってたのに、ぜんぶ型どおり」
よくあるのが「自然体でいきたいです」と言うわりに…
・話す内容は婚活テンプレ
・質問も受け答えも予定調和
・笑顔も丁寧すぎて“感情”を感じない
これ、“婚活用の人格”で会ってるように見えるのです。
すると相手は、「うまくいってるはずなのに、何か変だな」と違和感を覚える。
この違和感、“演出過多”が原因のことも多いのです。

実は、「違和感を与える人」は、総じて“好かれようとしすぎている”
ここが最大の盲点。
違和感を与える人って、だいたいめちゃくちゃ頑張ってます。
でもその頑張りが…
✔ 自然さを奪い、
✔ 余白をなくし、
✔ 本音の呼吸を止めてしまう。
“きちんとした人”ほど「自分をよく見せること」に意識が向き、結果として“自分という人間の輪郭”がぼやけていくのです。
違和感の正体は「心の置き場が見えないこと」かもしれません。
「違和感」を防ぐために、意識したい3つのこと
1.共感よりリアクションに感情をのせる
→「わかります」ではなく、「うわ、それ私もめっちゃやります!」くらいの体温で。
2.完璧より、“らしさ”を少し崩して見せる
→ 例:話すときに「ちょっと語彙力なくてごめんなさい(笑)」など、余白を見せる。
3.自分の言葉で、自分の話をする練習をする
→ 婚活テンプレじゃない、「自分のエピソード」を用意しておくのが◎。
「違和感で交際終了」と言われたら、自分が“足りない”のではなく、“見せ方がズレていた”だけかもしれません。
自分という人間は、きっと誰かにとってちゃんと心地いい。
その心地良さを、“頑張りすぎない自然な空気”にして届けること。
違和感を怖がらなくていい。
大事なのは自分の“素の温度”で心を動かせるようになることです。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。