Blog ご成婚お役立ちコラム

公開日:10月1日 更新日:10月1日

婚活は営業職よりも“雑談力”が勝敗を決める理由

結婚相談所で婚活をしていると、必ず直面するのが「会話の難しさ」。
プロフィール交換までは順調でも、いざお見合いやデートになると「何を話せばいいかわからない」「盛り上がらない」という悩みを持つ方は少なくありません。
ここで多くの人が誤解しているのは、「話題のストックがあればいい」と思ってしまうこと。
実際は、話題の量よりも “雑談力” がものを言います。
雑談力とは「特別なスキル」ではなく、相手との距離を自然に縮める力。
そしてこの力は、ビジネスの場で必要とされる「営業力」よりも、婚活においてははるかに重要なのです。
今回は、結婚相談所の現場で数多くの成婚者を見てきた経験から、なぜ雑談力が婚活の勝敗を決めるのか、その理由を徹底的に解説します。

営業職の会話と婚活の会話の決定的な違い

営業職は「相手に商品やサービスを買ってもらう」ための会話をします。
そのため、情報提供やメリットの提示が中心になりがちです。
一方で婚活はどうでしょうか。
結婚相談所でのお見合いや仮交際では、相手に「この人と一緒にいると心地いい」と思ってもらうことが目的です。
つまり、婚活の会話は「説得」ではなく「共感」が命。
だからこそ、雑談力が決定的な差を生み出します。

雑談力は“信頼の入口”

雑談には「相手との距離を縮める」魔法があります。
例えば…

「そのカバン、素敵ですね。どこで買われたんですか?」
「最近寒いですよね。休日はどう過ごされてます?」

何気ない話題からでも、「あ、この人となら自然に話せそう」と感じてもらえます。
結婚相談所の成婚者アンケートでも「会話が自然だったから次も会いたいと思った」という回答は非常に多いのです。

婚活で雑談が強い人の共通点

結婚相談所で短期間で真剣交際に進む人には、共通点があります。

相手の話を拾って広げる
「旅行が好きなんです」と言われたら、「最近どこに行かれましたか?」と自然に深掘り。

自分の小ネタを差し込む
「僕は方向音痴なので、旅先では必ず迷子になります(笑)」など。

“質問攻め”にならない
「何をしていますか?」「どんな映画を観ますか?」と聞くだけでは面接のよう。
雑談力がある人は必ず「共感+自己開示」を添えています。

カウンセラーのプロフィール

営業力より雑談力が効く理由①:相手の警戒心を解く

婚活の場は、初対面同士が出会う場。
相手は「この人は安心できるか」「無理をしないで話せるか」を瞬時に判断します。
営業トークのように「成果を出そう」と力むと、相手はかえって身構えてしまいます。
雑談力は、相手の警戒心を解くための最強のツールなのです。

営業力より雑談力が効く理由②:結婚後を想像させる

結婚生活は、毎日が雑談の連続です。
仕事の話や真剣な相談もありますが、日常の9割は「ちょっとした会話」。

「今日のご飯、ちょっと味濃いね」
「この番組、面白いね」

雑談力がある人は、結婚後のイメージが「心地いいもの」として伝わります。
営業トークでは未来は描けませんが、雑談は未来を感じさせるのです。

雑談が下手な人の典型パターン

結婚相談所でよく見かける「雑談が苦手な人」のパターンには、以下があります。

正解を探そうとする:「これを言えば好印象になるはず」と考えすぎる
情報提供に走る:「この映画は監督が~」「統計では~」と一方的に話す
質問だけで終わる:「好きな食べ物は?」→「へぇ~」で終了

雑談は「正解探し」ではなく「キャッチボール」。
苦手な人は、相手にボールを投げっぱなしにしているケースが多いのです。

成婚STORY

雑談力を鍛える3つの方法

雑談力はセンスではなく、鍛えられるスキルです。

日常で“共通点探し”を習慣にする
天気・季節・流行りの食べ物など、相手と自分をつなげる癖をつける。

小さな自己開示を積み重ねる
「今朝コーヒーをこぼしました」程度の失敗談でもOK。人は“隙”に親近感を持ちます。

笑顔とセットにする
同じ言葉でも、笑顔があるだけで雑談の温度は上がります。

成婚者の実例:雑談力が勝敗を分けた瞬間

ケース①:話題が尽きない男性
プロフィールは普通でも、「休日は掃除してます。ルンバが暴走するのが面白くて」と笑いながら話す男性に、女性は安心感を抱きました。
結果、仮交際からスムーズに真剣交際へ。

ケース②:営業トークに走った男性
外資系で仕事ができる男性が「年収」「キャリア」「投資」などを熱弁。
女性は「立派だけど一緒にいるイメージが湧かない」と交際終了に。

雑談力が婚活の勝敗を分けることが、ここでもはっきり表れました。

雑談力が高い人は“選ばれる”だけでなく“疲れない”

婚活では「気疲れ」も大きな課題です。
営業トークのように頑張りすぎると、相手も自分も疲れてしまいます。
雑談力が高い人は自然体。
「特別なことを話していないのに楽しかった」と思わせられるので、交際が続きやすいのです。

雑談力こそ婚活の最強スキル

結婚相談所で婚活をしている人にとって、勝敗を分けるのは「スペック」でも「営業力」でもなく、雑談力です。

決して「特別な話題」ではなく、日常を共有する力
相手の警戒心を解き、結婚後をイメージさせる力
成婚者に共通する「一緒にいて疲れない」安心感

婚活は営業活動ではありません。
説得やアピールではなく、一緒にいて心地よい雑談が、未来をつくります。
次のお見合いやデートでは「何を話そう」ではなく、「どう雑談しよう」と考えてみてください。
きっとその小さな意識の差が、成婚への大きな一歩になるはずです。
失敗を恐れずにいきましょう!

監修者

増田 修蔵

株式会社マーズ 代表取締役

1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。 モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。