成婚STORY

まさかの復縁!悩みに悩んだ心優しき男性の人生最大の決断!

Kさん
  • お 名 前Kさん
  • 年 齢34歳
  • 職 業技術職
  • 活動期間2年
  • 交際期間10か月
  • お相手の年齢33歳
  • お見合い回数55回
  • 年 収700万円台
いろんな方にお会いしていると、たまにいらっしゃいます。
「この方、とても性格が良い!」って。
その一人がKさんでした。
有名私立大卒の理系男子で控えめな方ですが、メールのやり取りでも私だけでなく、お相手への優しさも感じることが多々ありました。

たくさんの方とお見合いをし、活動期間も2年に及びましたが、今回は一人の女性の方とのエピソードを記載します。

仮交際が成立したのは2020年3月14日。
コロナ禍が始まったときでした。

仮交際が成立した直後に緊急事態宣言が発令され、LINEでマメにやり取りし、週末は公園で散歩デートをする日々が続きました。
お相手の担当者からは当初より良い印象を持ってくださっていることは聞いていました。
そして、4回目のデートでお相手女性から真剣交際を申し込まれました。
でも、Kさんは即答できず、もう少し結婚について具体的なことを話してから決めたいと伝えました。
緊急事態宣言が解除されてからも毎週のように屋外でのデートをし、徐々に女性として意識できるようになっていましたが、やはり結婚を前提とした真剣交際に進むにはまだ不安がありました。

それはお相手の方が聴覚障がいを持った女性だったからでした。
仮交際が成立した際に男性から女性に電話をする「ファーストコール」も耳が聞こえないのでメールでした。
私のほうからじっくり考えて結論を出すように、そして、お断りするならあまり長引かせないように伝えていました。
次第にKさんも聴覚障がいのことも「何とかなるか」と思い始めた頃、ディズニーランドへ行き、その翌日、Kさんからこのような連絡がありました。

「自然体でいられるので真剣交際に進みたいと思います。障がいが気になっていて真剣交際に躊躇していましたが、それも含めて彼女ですし、生活とか子育てとかも(恵まれればですが…)大変かもしれないですが、やろうと思えば方法は色々とあると思います。」

真剣交際に入り、コロナの感染者が増加するなか、毎週お互いの自宅を行き来したりして、一緒に料理をしたりして過ごしました。
ところが、仮交際が成立してから7か月が経過した2020年10月、Kさんから連絡がありました。

「二人で話して真剣交際を終了することにしました」

理由はこうです。
本当に素敵な方で、ここで別れたら後悔するかなと思うのですが、かといって結婚への決断もできないので、これ以上待ってもらうわけにはいかない、と…

気持ちの優しいKさんならではの理由だと思いましたが、これもご縁です。
まだゼロからのスタートとなりました。

女性からのお見合いの申し受けも積極的に受けて、仮交際も成立し、10回以上デートした方もいました。
それでも、Kさんのなかではモヤモヤしたものがあったようです。
すると2021年4月、Kさんから連絡がありました。

「一度お断りをした女性に再度申し込んでもいいのでしょうか?」

その女性とはもちろん聴覚障がいを持ったあの女性です。
「後悔するかもしれない」と言っていたKさんが、実際その通りになっていました。
そのメールには長文でKさんの素直な想いが綴られていました。

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時間がかかりましたが、気持ちの整理できました。今考えると、自分のなかで何となく作り上げていた結婚像と、(お相手女性)との結婚したあとの生活が違いそうなことが、漠然とした不安の原因でした。その結婚像とのギャップが上手く受け入れられなかったのだと思います。
自分の両親や兄弟、知り合いの結婚生活について見聞きした情報で、勝手な結婚像を作り上げていました。それで「普通の」夫婦像と比べて出来ないことばかりを考えてしまっていました。子供のかわいい声や言い間違いを聞いて一緒に笑ったりだとかできないんだな、とか。
聴覚障がいを持った方と結婚した人の話は聞いたことがなく、交際していたときもネットや本の情報を調べていたのですが、自分のなかのイメージとのギャップを埋めることができませんでした。

でも、半年経って考えたのは、僕の結婚像は、想像上で勝手に作り上げていたもので、現実のものではないということです。自分の理想通りの結婚する方もいると思うのですが、僕は違うと割り切れました。
(お相手女性)といるときは、自然体でいられて、すごく居心地良く感じていたことは現実で、その先に自分の結婚はあるんだなと思いました。

半年付き合った上で答えが出せず、お相手をすごく傷付けたと思います。
僕は今でもお相手のことを大切に思っていますが、交際終了してから時間も経っていますし、お断りされることはもちろん、元の関係に戻れないこともあると思います。それでも、もし(お相手女性)が受け入れてくれるなら、もう一度関係を築き直したいです。
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思わず泣きそうになりました。
私のほうから「素晴らしい!こうなると思っていました!(笑)」と返信し、すぐにお相手の担当者に連絡しました。
慎重で、とても頭の良いKさんは結婚についていろいろ考えすぎていたのです。
お相手の方も了承していただき、お見合いが成立。

そのお見合いの席でKさんは素直な気持ちを伝えました。
そして、お見合いが終わり、散歩しながら昼食を食べて、その場で真剣交際を申し込み、さらにお相手女性のご両親に挨拶をしたいことまで伝えました。

ルールでは交際が終了するとお互いの連絡先は削除しなければいけません。
ですが、昨年に仮交際が終了した際、お互い連絡先を削除していなかったようでした(笑)

2回のデートを経て、まずはKさんのご両親へお相手女性を紹介し、その後、お相手女性のご両親に挨拶をしました。
お互いが快く迎え入れてくれたようで、新居探しのデート後にプロポーズ。
お相手女性の意向で婚約指輪ではなく婚約ネックレスをプレゼントしました。

お相手の女性は耳が聞こえないので、話し相手の口の動きを見て何を言っているのか理解します。
ですが、コロナ禍。
マスクをしています。
ですので、Kさんとのデートはマスクを外して会話できる公園でのデートばかりだったそうです。
さらに、Kさんは口の動きと手の動きを合わせて日本語を発する「キュードスピーチ」をマスターしました。

成婚退会が決まり、お相手女性の担当者に連絡しました。
「Kさんもたくさん考え、たくさん悩んで一緒になる決意を固めたようで、ここまでお待ちいただいた(お相手女性)とご担当者様には感謝の気持ちでいっぱいです。」

担当者の方からもこう返信がありました。
「一度ダメになった関係を再び修復したK様の人間力に感嘆いたします。そして、障がいも含めて、今後ともに歩んでいただけること、本当に感謝いたします。」

成婚退会の手続きでお越しいただいたKさん。
充実した表情が印象的で、月末から一緒に住むことを楽しみにしていました。

Kさんの男意気に本当に感動しました!