公開日:12月5日 更新日:12月5日
婚活で疲れる人ほど“正解のない問題に正解を探してしまう”
婚活が長引いてくると、多くの人が共通して抱える感情があります。
それは「どうするのが正しいのか分からない」という感覚です。
お見合いの申し込みはどれくらいの数が正解なのか。
仮交際ではどこまで踏み込むのが正解なのか。
2回目のデートに誘うタイミングはどこが正解なのか。
LINEの頻度はどれくらいが正解なのか。
この“正解探し”は、一見するとまじめで丁寧な姿勢のように見えます。
しかし、婚活で疲れやすい人ほど、この正解探しの沼にハマっています。
なぜなら、婚活には“そもそも正解がない問題”がたくさんあるからです。
正解が存在しない場所に正解を探してしまうと、気持ちはどんどん消耗していきます。
今回は、その心理と抜け出し方についてお話ししたいと思います。

この記事の目次
婚活には「正解がないテーマ」が多すぎる
婚活で扱うテーマは、数学のように答えがひとつに決まるものではありません。
価値観。
タイミング。
相性。
コミュニケーションのテンポ。
相手の生き方。
あなたの人生観。
これらはどれも、人によって“心地よい基準”が違います。
だから本来は、すべて個別に調整しながら進めるのが自然なのです。
それなのに、「正しい答えがあるはず」と思い込むと、自分の判断すべてが不安になります。
その不安が積み重なることで、婚活そのものが苦しい作業に見えてしまうのです。
正解探しをする人の心理は“優しさ”でもある
婚活で正解を求めてしまう人は、決してワガママでも頑固でもありません。
むしろ、とても優しい人です。
相手を傷つけたくない。
嫌な思いをさせたくない。
失敗したくない。
こうした“優しい気持ち”が正解を探させているのです。
しかし、その優しさが行き過ぎると、本来自分が持っている感覚よりも“世の中の正しさ”を優先してしまいます。
すると、自分が心地よいはずの選択肢を見逃してしまいやすくなります。

「これが正解です」と言われたほうがラクに感じる理由
正解があれば、人は安心します。
その通りにしていれば間違わないという感覚は、婚活の不安を一瞬だけ和らげてくれます。
だからこそ、マニュアルに近い正解を探し続けてしまうのです。
しかし婚活では、相手の価値観、過去、仕事、心の余裕など、無数の要素が絡み合っています。
つまり、「誰にでも当てはまる正解」は存在しないのです。
それなのに正解を求め続けると、判断がすべて外側基準になり、自分の軸がどんどん薄くなってしまいます。
この状態こそが、婚活の疲れを深める大きな要因です。
正解ではなく“自分の感覚”を拾うことの大切さ
婚活でうまくいく人は、正解を探すよりも“自分の感覚”を大切にします。
会っていて気持ちが楽かどうか。
自然体で話せるかどうか。
無理をしていないかどうか。
また会いたいと思えるかどうか。
こういった感覚は、数字にもマニュアルにも言語化できません。
しかし、本当に結婚生活で大切なのはこの部分です。
婚活が疲れると、この“感覚の声”が聞こえにくくなります。
だからこそ、意識的に耳を傾ける必要があるのです。

正解のない世界では“失敗”の定義も変わる
婚活で「失敗した」と感じる瞬間は誰にでもあります。
お見合いが通らない。
仮交際が続かない。
お断りが続く。
しかし、これらは決して失敗ではありません。
ただ“合わなかった”というだけのことです。
正解がない世界では、失敗の概念そのものが変わります。
うまくいかなかった経験はあなたを否定するものではなく、“自分に合う相手を知る材料”なのです。
正解探しをやめるための3つの視点
正解がない世界で、疲れずに進むためのコツがあります。
1つ目は、“正解”ではなく“選択肢”として捉えることです。
「どれが正しいのか」ではなく、「どれが自分に合うのか」に視点を変えるだけで気持ちは楽になります。
2つ目は、判断するときに“安心感”を優先することです。
未来の保証ではなく、今の自分が心地よいかどうかを軸にします。
3つ目は、“うまくいかない経験もデータ”として扱うことです。
自己否定ではなく、次の行動を整えるヒントとして扱えるようになります。
この3つを意識するだけで、婚活は驚くほど軽くなります。
最後に
婚活で疲れてしまう人は、決して弱いわけでも、間違っているわけでもありません。
ただ、とてもまじめで、優しくて、丁寧なだけです。
その丁寧さが、正解のない世界で“正解”を探し続けさせてしまうのです。
しかし、本当に必要なのは正解ではなく、あなたが安心できる選び方です。
その選び方に気づいた瞬間、婚活はもっと穏やかに、もっと自然に進み始めます。
あなたの歩くスピードで大丈夫です。
その先に、きっとあたたかいご縁があります。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。



