公開日:11月23日 更新日:11月23日
【思い込み注意】あなたを苦しめているのは“条件”ではなく“思考のクセ”
婚活をしていると、「相手の条件」がどうしても気になります。
年齢、年収、学歴、居住地、価値観、家族構成。
条件を見て、会うか会わないかを判断し、条件を見て悩み、条件を見て選ぶ。
気づけば、条件を見ることそのものが婚活になってしまっている人もいます。
しかし、婚活が苦しいと感じている人の多くは、実は条件そのものに苦しめられているのではありません。
あなたを苦しめている“正体”は、条件ではなく「思考のクセ」です。
今回は、その思考のクセに優しく光を当てていきたいと思います。

この記事の目次
思考のクセ①:条件を“未来の保証”だと思い込んでしまう
婚活がうまくいかない時、私たちはどうしても条件を頼りにしてしまいます。
年収があれば安心。
年齢が近ければ安心。
価値観が似ていれば安心。
頭では分かっているのに、気持ちのどこかで「条件が良ければ幸せになれるはず」と思ってしまいます。
しかし、どんな条件も未来を保証するものではありません。
収入の高い人が必ず優しいとは限りません。
年齢が近い人が必ず分かり合えるとは限りません。
むしろ幸せを左右するのは、条件よりも“コミュニケーションの相性”や“安心感”です。
それでも条件に強くこだわってしまうのは、心が不安だからです。
条件を安心材料にしようとすると、選択肢がどんどん狭まり、婚活が苦しくなってしまいます。
思考のクセ②:“正しい選び方”を探してしまう
婚活が長引く人ほど、「正しい選び方」を探すクセがあります。
どんな人が正解なのか。
どこまでが妥協で、どこからが妥協ではないのか。
どの条件を優先すればいいのか。
けれど、婚活には正解というものがありません。
あるのは「自分にとって心地よいかどうか」だけです。
人によっては、年齢よりも安心感のほうが大切かもしれません。
年収よりも、誠実さが大きな決め手になる人もいます。
“正しい選び方”を探してしまうクセは、実は「失敗を避けたい」という優しさの裏返しです。
しかし、その優しさが、婚活を必要以上に難しくしてしまうことがあります。

思考のクセ③:自分の価値を“相手の反応”で決めてしまう
お見合いが成立しなかったり、仮交際が終わったりすると、「自分に魅力がないのでは」と落ち込んでしまいます。
申し込みが通らなければ、「自分だから断られたのだ」と感じてしまいます。
しかし、相手の反応は“相手側の事情”であることがほとんどです。
婚活は、1人の事情ではなく、2人の事情が重なる世界です。
・仕事が忙しい。
・気持ちの余裕がない。
・好みのタイプが違う。
こういった理由で、たとえ素敵なあなたでもご縁がつながらないことがあります。
それなのに、相手の反応を自分の価値と結びつけてしまうクセがあると、婚活はとても苦しくなります。
思考のクセ④:“理想条件=本音”だと誤解してしまう
理想条件は、自分の本音ではありません。
むしろ、“本音を隠してしまうカバー”のようなものです。
例えば、
年収が高い人がいい →「安心したい」という本音。
年齢が近い人がいい →「価値観が合う人がいい」という本音。
身長が高い人がいい →「守られている感覚がほしい」という本音。
本音を言語化できていないと、条件だけがひとり歩きし、婚活が迷子になってしまいます。
条件は悪者ではありません。
ただ、それが本音ではない時、気持ちと行動がちぐはぐになり、婚活が進みにくくなるのです。

思考のクセ⑤:自分だけが“正解にたどり着いてない”と思い込む
婚活していると、「みんなうまくいっているのに、自分だけ…」と感じてしまうことがあります。
けれど、実際には多くの人が同じように悩み、試行錯誤を繰り返しています。
「自分だけが遅れている」という思い込みは、焦りを生み、焦りは冷静な判断力を奪ってしまいます。
焦りが強くなると、本来選ばなくてもいい相手を選んでしまったり、逆に本当に合う相手を逃してしまうこともあります。
婚活には、それぞれのペースがあり、それぞれのタイミングがあります。
自分だけが遅れているわけではありません。
ただ、まだ“自分に合う選び方”にたどり着いていないだけなのです。
思考のクセを手放すと、婚活は一気にラクになる
思考のクセは、性格ではなく「習慣」です。
そして習慣は、気づけば変えることができます。
例えば、
・条件を見る前に「自分が大切にしたい感覚」を書き出す
・比較の対象を「他人」ではなく「昨日の自分」に変える
・申し込みの結果を“評価”ではなく“データ”として見る
こうした小さな意識の変化だけで、婚活のストレスは驚くほど減ります。
思考のクセを少し緩めるだけで、あなたの魅力が自然と伝わりやすくなり、ご縁は必ず動き始めます。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。



