公開日:10月3日 更新日:10月3日
沈黙を怖がらない人がモテる理由
結婚相談所で活動している方の中には、お見合いやデートで「沈黙が怖い」と感じる人が少なくありません。
「何か話さなきゃ」「話題を用意しないといけない」と焦るあまり、相手に質問攻めをしてしまったり、無理に話を広げようとしてぎこちなくなるケースもよく見られます。
しかし実際には、沈黙を怖がらない人の方がモテるのです。
沈黙は“失敗の証拠”ではなく、“心地よさを測るバロメーター”。
むしろ沈黙を上手に扱える人は「また会いたい」と思われやすいのです。
今回は、婚活の現場から見えてきた「沈黙がプラスになる理由」と、その実践方法を具体的にご紹介します。

この記事の目次
沈黙が怖い=相手にプレッシャーを与える
沈黙を怖がる人は、つい「何か話さなきゃ」と焦ります。
しかしその焦りは相手にも伝わり、場の空気を重たくしてしまいます。
悪い例:「えーっと、そういえば仕事は…えっと…」と必死に繋ごうとする
良い例:「(にこっと笑って)…落ち着きますね」と沈黙を受け入れる
沈黙を怖がらない人は、相手に「この人となら無理をしなくていい」と思わせられます。
これこそが婚活における最大の安心感です。
心地よい沈黙は“相性の証拠”
結婚生活をイメージしてみてください。
毎日、四六時中話している夫婦はほとんどいません。
むしろ、沈黙の時間に心地よさを感じられるかどうかが、長く一緒にいる上で大切です。
結婚相談所で成婚した方の声を集めると、「沈黙が気まずくなかった」という一言が交際継続の理由としてよく挙がります。
沈黙を怖がらない人は、相手に「この人となら一緒に暮らしても疲れない」と思わせることができるのです。
沈黙=会話のリズムを整える“間”
お笑いや音楽に「間(ま)」が大事なように、会話にも「間」が必要です。
ずっと話し続ける人よりも、自然に“間”を作れる人の方が余裕を感じさせます。
・相手の言葉を噛みしめるように、数秒黙ってから「なるほど」と答える
・景色や料理を眺めて「美味しいですね」と一言添える
こうした沈黙は、会話のリズムを整え、落ち着いた空気を生み出します。
雑談力以上に、この“間の取り方”が婚活では好感度を高めるのです。

沈黙中の“仕草”が印象を変える
沈黙そのものよりも、沈黙中の仕草が印象を大きく左右します。
良い仕草:にこやかに相手を見ている、飲み物に口をつける、景色に目をやる
悪い仕草:落ち着きなくスマホを触る、ため息をつく、腕を組んでそっぽを向く
同じ沈黙でも、「余裕」か「不機嫌」かに見えるのは、仕草の違いです。
結婚相談所で交際が続く人は、この仕草の扱い方がとても上手です。
沈黙が“信頼関係”を深める
心理学的にも「沈黙を共有できる関係ほど親密度が高い」と言われています。
これは「沈黙=安心のサイン」として脳が認識するからです。
婚活においても同じで、沈黙を怖がらない人は「信頼できる人」として記憶に残ります。
逆に、沈黙を恐れて必死に埋めようとする人は「焦り」や「不自然さ」が伝わってしまうのです。
沈黙を活かす“3つのテクニック”
沈黙をただ受け入れるだけではなく、活かすこともできます。
観察コメント法
沈黙の後に「このお店、照明が落ち着きますね」など、その場の雰囲気を言葉にする。
共感リフレイン法
相手が話したことを繰り返す。「○○がお好きなんですね」と返すだけで会話が再開。
笑顔キープ法
沈黙の間、無表情ではなく軽い笑顔を保つ。これだけで「気まずさ」ではなく「安心」に変わります。

成婚者の実例:沈黙を怖がらなかったから進んだ交際
ケース①:落ち着いた男性
初デートで話が途切れたとき、男性は黙って景色を見ながらニコッと笑い、「いい天気ですね」と一言。
女性は「気まずくなくて心地よかった」と好印象を持ち、交際継続。
ケース②:焦った男性
別の男性は沈黙になると慌てて「えっと、そういえば…」と矢継ぎ早に話題を出す。
女性は「必死すぎて疲れる」と感じ、交際終了に。
沈黙をどう扱うかで、婚活の結果が変わることがわかります。
営業トークより沈黙が強い理由
前回の記事「雑談力」とも繋がりますが、営業職のように言葉を重ねて説得する必要はありません。
婚活で求められるのは「一緒にいて安心できる人」。
そしてそれを一番表現できるのが 沈黙を怖がらない姿勢 です。
結婚生活は「会話+沈黙」のリズムで成り立ちます。
だからこそ、沈黙を受け入れられる人が、最終的に選ばれるのです。
まとめ
結婚相談所で婚活をしている人にとって、「沈黙」は恐れるものではなく、武器にできるものです。
・沈黙を怖がらない人は安心感を与える
・心地よい沈黙は相性の証拠になる
・沈黙中の仕草で余裕が伝わる
・沈黙を活かすテクニックがある
・成婚者は“沈黙の扱い”が自然に上手い
「会話を続けなきゃ」と必死になるのではなく、「沈黙を共有できることが大切」と意識するだけで、婚活の空気はガラッと変わります。
次のお見合いやデートでは、ぜひ沈黙を怖がらずに、その瞬間を楽しんでみてください。
きっと「また会いたい」と思われるはずです。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。