公開日:8月10日 更新日:8月10日
プロフィールに“短所”を書くと、なぜ申込みが増えるのか?―
元放送作家カウンセラーが語る「魅せ方の逆転発想」
結婚相談所でのプロフィールは、いわばあなたのプレゼン台本です。
そこに「短所」を書くなんて、正直勇気がいりますよね。
でも、これまで数百人の“自己PR”を見てきて、あることに気づきました。
「欠点の見せ方がうまい人ほど、好感度が高い」
ではなぜ短所を書くと申込みが増えるのか?
3つの理由と、その魅せ方のコツを思ったまま書きます。

①「完璧すぎる人」は、むしろ遠く感じる
人は“欠けている部分”を見たときに初めて安心します。
テレビ番組でも、完璧な美人女優が「方向音痴で…」と言うと、一気に親近感が湧きますよね。
婚活でも同じです。
年収も高く、学歴も良く、趣味も充実…
そんな完璧プロフィールは一見魅力的ですが、相手はこう思うかもしれません。
「自分とは釣り合わないかも」
「この人、隙がなさそう…」
短所は、その“隙”を演出する最高の道具なんです。
それは「弱点」ではなく「接近のきっかけ」に変わります。

②「短所」が会話のフックになる
放送作家として台本を書くとき、キャラクターの弱点は必ず仕込みます。
なぜなら、人は弱点のあるキャラにツッコミを入れたくなるからです。
婚活プロフィールでも、短所は初対面の会話ネタになります。
例えば…
「方向音痴なので、デートはナビお願いするかもです」
「朝が弱くて…でも旅行の日は早起きできます!」
こう書いておくと、相手はメッセージやお見合いの場でこう聞けます。
「方向音痴って、どのくらいですか?(笑)」
会話の取っ掛かりになり、沈黙を防ぎます。
③「自己認識がある人」は信頼される
婚活で怖いのは「自分の短所に無自覚な人」です。
例えば「人見知りじゃない」と言いながら、会話が続かない…。
相手はギャップに戸惑います。
逆に、短所を自分から書く人は「自己認識ができている人」として信頼されます。
心理学的にも、自分の弱点を受け入れている人は自己受容感が高く、対人関係も安定しやすいことが分かっています。
婚活では「一緒にいて安心できる人」という評価につながります。

放送作家的 “短所の見せ方3パターン”
1.オチをつける
例:「せっかちなので、料理のゆで時間を短縮しがちです(笑)」
→ 読んだ人がクスッと笑える形に。
2.日常に絡める
例:「方向音痴ですが、Googleマップ片手にどこでも行けます」
→ マイナスが“行動力”に変換される。
3.相手の参加余地を作る
例:「虫が苦手なので、頼れる方だと嬉しいです」
→ 相手に「自分が助けてあげられる」と思わせる。
最後に…
●短所は“隙”を作り、近づきやすさを演出する
●短所は会話の入口になる
●短所を受け入れている姿勢は信頼感につながる
●放送作家的には、短所は“笑いや物語の起点”になる
結婚相談所での自己PRは履歴書ではありません。
笑いも人間味も、そこから恋愛の物語が始まる大切な要素です。
完璧よりも“愛される不完全”を。
短所は、あなたを減点するどころか、むしろ魅力を引き立てる最高のスパイスになります。
失敗を恐れずにいきましょう!
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。