公開日:7月10日 更新日:7月10日
プロフィールに“マイナス要素”を書いた方が申し込みが増える理由
婚活プロフィールを作るとき、多くの人がこう思います。
「なるべくポジティブなことだけ書こう」
「ネガティブに見られたら損だから」
確かに、良い印象を持ってもらうことは大切です。
でも実は“少しのマイナス要素”を入れたほうが、プロフィールって魅力的に見えるのです。
ここでは、その理由を心理学×共感×婚活マーケティングの視点から解説していきます。

マイナス要素は、「安心」を生む
例えばこんなプロフィールを見たとします。
■「誠実で人付き合いも得意です。休日はアウトドアもインドアもバランスよく楽しんでいます。」
→完璧。でも……ちょっと怖い。
一方で、こんな一文があるとどうでしょう?
■「少し人見知りですが、慣れてくるとよくしゃべります。」
→あれ?なんかリアルで親しみがわく。
人は“完璧な人”より“ちょっと欠けてる人”に安心感を抱くのです。
これを心理学では「親近効果(プリットフォール効果)」と呼びます。
ちょっとした失敗や弱点があることで、逆に魅力的に見えるという現象です。
婚活において、実は“欠点そのもの”よりも「自分の課題を理解してるかどうか」のほうが評価されます。
例えば…
■「緊張すると少し早口になりますが、できるだけ落ち着いて話すよう心がけています。」
これはただの“弱点告白”ではありません。
「自己理解×努力」のパターンなのです。
これが書いてある人には「この人、ちゃんと自己分析できてるな」「一緒に成長していけそう」と、ポジティブな印象すら与えます。

マイナス要素が“選ばれる理由”になることもある
例を挙げましょう。
■「お酒はまったく飲めません」
→ お酒を飲まない人を探していた方に刺さる
■「朝が苦手で休日はゆっくり寝てます」
→ 自分も朝が弱い人から「この人となら合いそう」と思われる
■「料理は苦手ですが、最近冷凍餃子を極め中です」
→ 頑張ってる姿勢にほっこり+クスッと笑える要素に…
欠点は正直に書いた瞬間に“個性”になり、読み手にとっての“共感ポイント”に変わるのです。
不思議な話ですが、婚活では“完璧な人”ほどお見合いが成立しないことがあります。
なぜか?
それは「この人、隙がなさすぎて自分が合わせなきゃいけなさそう」と思われてしまうから。
結婚相手に求められているのは…
・対等でいられること
・安心できること
・一緒にいてラクでいられること
つまり、「この人、ちょっと抜けててかわいいな」が最強なのです。

「マイナス要素」は、“愛される入口”になる
婚活プロフィールにおける“マイナス要素”とは、決して「足を引っ張る情報」ではありません。
むしろそれは
✔ あなたの人間らしさを伝える
✔ 共感を呼ぶ
✔ 「完璧じゃないからこそ一緒にいたい」と思わせる
“申し込み数を増やすための隠し味”なんです。
だからこそ、「見せない・隠す」よりも「伝え方を工夫する」ことが大切です。
完璧を目指すより“自分らしさがにじむ言葉”を使ったほうが選ばれる確率はグンと上がります。
「ちょっとだけ不器用な部分」や「日常のドジ話」、それこそが未来のパートナーにとって“安心と親しみの入口”になるのです。
プロフィールは“自分プレゼン”ではなく“共感のスイッチ”。
ぜひ、“ちょっとだけ恥ずかしい話”を武器にしてみてください。
親近感を持ってもらえますよ。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。