公開日:12月24日 更新日:12月24日
うまくいかない婚活は、だいたい“真面目すぎる”
婚活がうまくいかないと感じている人ほど、とても真面目です。
約束を守る。
相手に失礼のないように気を配る。
将来をしっかり考え、条件も現実的に整理している。
一見すると、婚活において「正解」ばかりを積み重ねているように見えます。
それなのに、なぜか結果につながらない。
そんな時、「自分は何か間違っているのだろうか」と不安になってしまいます。
しかし実は、うまくいかない婚活の多くは“不真面目だから”ではなく、“真面目すぎること”が原因になっているケースが少なくありません。
今回は、その理由についてお話しします。

この記事の目次
真面目な人ほど、婚活を「正しくやろう」としすぎてしまう
真面目な人は、婚活にも正解を求めます。
どんなプロフィールが正しいのか。
どんな返事の仕方が正解なのか。
どんな距離感が適切なのか。
失敗しないように、傷つかないように、慎重に進めようとします。
その姿勢自体は、とても誠実です。
けれど、婚活はテストではありません。
点数が高い人が合格する世界でもありません。
「正しさ」を優先しすぎると、相手との間に必要な“余白”や“温度”が生まれにくくなってしまいます。
真面目すぎると、無意識に“減点方式”になってしまう
真面目な人ほど、相手を見る目が厳しくなりがちです。
悪気はありません。
むしろ「ちゃんと見極めよう」としているだけです。
ただ、その姿勢が続くと、
・ここが少し気になる
・この言い方はどうだろう
・将来的に大丈夫だろうか
と、無意識のうちに減点方式で相手を見てしまいます。
すると、相手もどこか緊張し、本来の姿を出しにくくなります。
結果として、「悪くはないけれど、決め手がない」という関係が増えていきます。
真面目さが、判断力を高めるどころか、決断を遠ざけてしまうのです。
真面目な人ほど、自分の感情を後回しにしてしまう
婚活では、「どう感じたか」がとても重要です。
一緒にいて楽だったか。
無理をしていなかったか。
自然体で話せたか。
けれど真面目な人ほど、
「条件的に合っているか」
「将来を考えて問題がないか」
と、感情よりも思考を優先してしまいます。
その結果、自分の本音に気づくのが遅れてしまいます。
本当は少し疲れているのに、「まだ判断するには早い」と続けてしまう。
本当は違和感があるのに、「気のせいだ」と流してしまう。
この積み重ねが、婚活疲れにつながっていきます。

婚活は“正解探し”をやめた瞬間に動き出す
婚活がうまくいき始める人には、ある共通点があります。
それは、「正解しようとするのをやめた」という点です。
正しいかどうかではなく、
楽かどうか。
無理がないかどうか。
自分らしくいられるかどうか。
そこに軸を置き直した瞬間、出会いの質が変わります。
不思議なことに、少し肩の力を抜いた人のほうが、魅力は伝わりやすくなります。
真面目さはそのままでも構いません。
ただ、真面目であることを“武器”として振りかざさなくていいのです。
“ちゃんとしなきゃ”を手放すと、相手も安心する
婚活は、安心の交換です。
相手が「この人の前では無理をしなくていい」と感じられるかどうか。
それが、次につながる大きなポイントになります。
ところが、自分が常に緊張していると、その空気は相手にも伝わります。
ちゃんと話さなきゃ。
変なことを言わないようにしなきゃ。
失礼のないようにしなきゃ。
この“ちゃんと”が多すぎると、場の空気はどうしても硬くなります。
少し言葉に詰まってもいい。
少し沈黙があってもいい。
完璧でなくてもいい。
そう思えるようになると、相手も自然体でいられるようになります。

真面目さは、使いどころを間違えなければ最大の魅力になる
誤解してほしくないのは、真面目さそのものが悪いわけではないということです。
真面目さは、結婚生活においてとても大切な資質です。
約束を守る。
相手を思いやる。
責任感を持つ。
これらは、長い人生を共にする上で欠かせません。
ただし、婚活の“入口”では、少しだけ力を抜く必要があります。
入口で緊張しすぎると、中に入る前に疲れてしまいます。
まずは「この人となら楽に話せそう」と思ってもらうこと。
そこから関係はゆっくり育っていきます。
最後に
うまくいかない婚活は、努力不足ではありません。
多くの場合、真面目すぎるだけです。
正しくあろうとしすぎて、心が置いてきぼりになっているだけです。
少しだけ、自分にこう言ってあげてください。
「ちゃんとしなくても、大丈夫」と。
その一言で、婚活は驚くほどラクになります。
そして、ラクになったあなたのもとに、本当に合うご縁は自然と近づいてきます。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。



