公開日:10月24日 更新日:10月24日
“もう少しだけ頑張ります”が、長引く婚活の始まり
結婚相談所の会員さんとお話していると、多くの人が口にする言葉があります。
それが「もう少しだけ頑張ります」。
一見、前向きで誠実な言葉に聞こえます。
しかし、カウンセラーの目線から見ると、そこに“婚活が長引くサイン”が隠れていることが少なくありません。
なぜ「もう少しだけ頑張る」が危険なのでしょうか。
その言葉の裏には、意外な心理が潜んでいるのです。

この記事の目次
“頑張る”という言葉で、自分をごまかしてしまう
「頑張る」という言葉は便利です。
今の状況を変えたくないときにも、前向きな雰囲気を出せるからです。
でも、婚活において“頑張る”はあいまいな言葉です。
どこを、どう、どれくらい頑張るのか。
明確な行動が伴わない“頑張る”は、実は現状維持のサインです。
頑張ると言いながら、何も変えないまま時間だけが過ぎていきます。
“もう少しだけ”が、気づけば半年になる
婚活では、“少しだけ”の時間感覚が非常にあいまいです。
1週間のつもりが1ヶ月。
1ヶ月のつもりが半年。
そうして気づいたときには、「また1年経ってしまった」と振り返る人が多いのです。
「もう少しだけ頑張る」と言った瞬間、私たちは安心して立ち止まってしまいます。
現状維持には心地よさがありますが、そこに“進展”は生まれません。
婚活は“勢い”がとても大切です。
少しのブレーキが、気づけば長い停滞を招くこともあります。

“頑張り方”が間違っていることに気づかない
婚活が長引く人ほど、「頑張り方」を変えずに続けてしまいます。
プロフィールも、写真も、会話の内容も、ずっと同じ。
でも“もう少しだけ頑張る”という言葉があるせいで、
「方向を変えよう」という発想が生まれにくくなります。
成婚者の多くは、途中で頑張り方を変えた人です。
お見合いを増やすのをやめて、プロフィールを見直した人。
理想の条件を整理し直した人。
その一歩の修正が、ご縁の流れを変えるきっかけになります。
“頑張る”は気持ちの言葉。婚活に必要なのは“仕組み”
婚活において、気持ちは大切です。
しかし、“気持ちだけ”では結果に繋がりません。
たとえば「頑張って会話を盛り上げよう」と思っても、話題の引き出しが少なければ沈黙が増えます。
「もっと頑張って見た目を良くしよう」と思っても、客観的なアドバイスがなければ効果は薄い。
婚活は、気持ちで動かすものではなく、仕組みで整えるものです。
スケジュールを見直す。
プロフィールを改善する。
行動の中に“具体”がある人ほど、早く成果を出しています。
“頑張る”ことで自分にプレッシャーをかけすぎている
婚活はマラソンのようなものです。
全力疾走で頑張り続けると、途中で息切れしてしまう。
頑張るよりも大切なのは、“ペースを整えること”。
ときには立ち止まり、「今のやり方で自分は楽しめているか?」を見直すことです。
頑張り続ける婚活よりも、“穏やかに続けられる婚活”のほうが、確実に長く続き、成果も出やすいのです。

“頑張る”ことで、周囲に頼れなくなる
「もう少しだけ頑張ります」と言う人ほど、実は誰にも相談していません。
「自分でどうにかしなきゃ」という責任感が強いのです。
でも婚活は、一人で頑張るものではありません。
カウンセラーに相談することで、客観的なアドバイスがもらえます。
他人の視点が入るだけで、自分では見えなかった思い込みに気づくこともあります。
頑張り屋の人ほど、「助けて」と言えません。
けれどその一言が、ご縁を大きく動かすこともあるのです。
“もう少しだけ”の裏には、“今は変えたくない”がある
婚活がうまくいかないとき、「もう少しだけ頑張る」と言うことで、変化を先延ばしにしてしまうことがあります。
人は変化を怖がる生き物です。
今の方法を変えるより、失敗のない安全な場所にいたい。
その心理が、「もう少しだけ頑張る」という言葉を生みます。
でも変化しないままでは、結果も変わりません。
勇気を出して方法を変える人ほど、ご縁のタイミングが動き出すのです。
“頑張る”より“整える”がうまくいく
最終的に成婚していく人は、皆こう言います。
「頑張るのをやめたら、うまくいきました」と。
彼らは、“頑張る婚活”から“整える婚活”へシフトした人たちです。
自分の感情を整え、生活リズムを整え、出会いに向かう心の余白を整える。
頑張るより、整える。
力むより、整える。
その切り替えが、理想の出会いを自然に引き寄せていきます。
「頑張る」をやめた人から、ご縁は動き出す
「もう少しだけ頑張ります」
それは誠実な言葉のように見えて、時に“変わらない安心”に逃げてしまうサインです。
婚活は、頑張り続けることよりも、
方向を正しく整えることが大切です。
・頑張り方を見直す
・気持ちではなく仕組みを作る
・ひとりで抱えず相談する
・変化を恐れずに行動を変える
この4つを意識するだけで、婚活は確実に前に進みます。
頑張るのをやめることは、諦めることではありません。
“違う風を取り入れること”。
その瞬間から、あなたの婚活はまた動き出すのです。
監修者

株式会社マーズ 代表取締役
1979年生まれ。滋賀県出身。
大学1年生の頃より放送作家として、バラエティ番組やスポーツ番組の企画・構成を担当。
30歳で趣味別の婚活パーティーを立ち上げ、連日満員となり、8年間で延べ4万人を動員。
2017年に結婚相談所を開業し、1年目より現在まで全期で「成婚優秀賞」を受賞。
元放送作家ならではの「会いたい!」と思わせるPR文でお見合いの成立率を上げ、成婚率は毎年7割を超える。
ファーストカウンセリングから成婚退会まで一人で担当し、これまで250人の成婚者を生み出す。モットーは「押し付けないサポートで会員様の長所を最大限に活かす」。
33歳の時に結婚し、妻と2人の女の子の4人家族。
趣味は旅行、スポーツ観戦、お酒、ドライブ、Netflix鑑賞、エスニック料理店巡り。
旅行はこれまで60カ国を訪問し、旅行記を出版したこともある。



